産婦人科医の宋美玄先生のコラムを読んでいたら「月経カップ」という生理用品が紹介されていました。その記事がきっかけで月経カップデビューしました。
これまでの生理用品はずっとナプキンだったので、月経カップを使うのは初めて。入れるのが怖いという不安もありましたが、慣れると意外と簡単に入れられるようになりました。
特にスポーツや旅行のときは月経カップがあると、ナプキンよりも快適です。また繰り返し洗って使えるのでコストパフォーマンスもよいです。
月経カップとは
海外では1930年代から使用され、欧米では一般的な生理用品として広く使われています。日本ではまだあまり普及していませんが、ナプキンよりも「清潔」「安全」「快適」と言われており、徐々に使う人が増えてきています。現在は、ナプキン、タンポンに続く第3の生理用品といった位置づけです。
膣内にシリコン製のカップを挿入して経血をため、一定時間をおいて捨て、洗って繰り返し使用します。経血を体内で受け止めることで、漏れやニオイ、かぶれなどが防げます。
月経カップが使われる理由
- 最長12時間OKなのでスポーツや旅行のときに便利
- 繰り返し使えるので、お財布にも環境にも優しい
- 経血をチェックすることで健康管理ができる
- 経血が外に出ないから、漏れない、かぶれにくい
月経カップの種類、国産のローズカップ登場
大きさや形が異なる様々な種類の月経カップ(海外ではスクーンカップとも呼ばれる)があります。「ディーバカップ」や「フルールカップ」と呼ばれるものが有名のようですが、いずれも海外製のため体格の違いなどから日本人のには合わない場合もあります。
2017年7月に日本製のローズカップという月経カップが発売されました。日本人のために作られたため、外国製に比べると小ぶりで日本人に使いやすい設計となっています。
私が使っているのはこのローズカップです。日本製だと安心感があります。以下はローズカップを使用したレビューです。
ソフトなシリコン製。簡単に指で曲げられます。
外出先でも着脱がスムーズにできるよう、専用ケースと手袋がセットになっています。
中にメモリがついているので、経血量をチェックできます。
ローズカップの使い方(入れ方・取り出し方)
月経カップを直接膣内にいれて使います。
1.カップを半分に折り曲げてU字型に小さくたたみます。その状態で、膣内に入れます。
2.外からカップの底が触れる程度まで入ったところで指を離すと、カップが膣内で広がります。突起部分をつまんで左右に回転させながら、カップが正しく広がっているか確認します。突起部分が膣外に出ない程度に挿入して完了(あまり奥まで入れすぎないのがコツ)。
左がローズカップ、右がタンポンを装着した図。生理用タンポンより低い位置(人差し指の第一関節が入るくらいの位置)に挿入します。
3.取り外すときは、手指を清潔にし、カップの底部をつまむようにして空気を抜き、ゆっくりとカップを取り出します。カップ内の経血はトイレなどに流します。
ローズカップは漏れる? 実際に使ってみた感想
思ったよりも簡単に装着することができましたが、最初は違和感を感じました。使用開始後2~3日で慣れました。
私の場合、入れるよりも取り出すときのほうが大変でした。長時間つけていたら膣の奥のほうまで入ってしまっていて最初は焦りました。しかし慣れてくると取り出すコツがわかるようになってきます。
また、慣れないと取り出すときは血まみれになります。私は今のところ自宅で交換しています。外出先での交換は結構大変だと思います。
出血量の多い2日目の夜は漏れが多少はありました。最初のうちは、ナプキンを併用するのが安全です。公式サイトにも「慣れるまでは、パンティーライナーとの併用をおすすめします」との記載があります。
結論としては、慣れれば快適です!
月経カップのデメリット
私が使ってみて感じたデメリットは、
- 慣れるまでは装着・取り外しに時間がかかる
- 取り出すときに手指が汚れるので、外出先での取り外しは難しいかも
という点です。ただ慣れてしまえば、漏れる心配はないのでナプキンよりも楽です(ナプキン併用していれば精神的に安心なので私はナプキンを併用して使っています)。
最初はニオイが心配でしたが、においに関しては全然気になりませんでした。
ローズカップの口コミ・レビュー
「Amazon」にわかりやすい商品レビューを記載してくれている人がいたので、そのまま貼り付けます。私もこの方とほぼ同じ感想です。
生理時のかぶれ等の不快感が0で快適に過ごせました♪
本当に生理がないみたいに快適!ですが、ナプキンやタンポンにはない煩わしさもあります・・・【良い点】
・経血が出てる感じが全くない
・ムレやかぶれが起きないので、敏感肌には嬉しい
・量が多い日でも、ゆっくりお風呂に浸かれる
・タンポンよりも長く使用が可能
・タンポンと違い体液を吸収しないので、膣内が乾燥しにくい気がする【悪い点】
・血の溜まったカップがグロい
・取り外すのが難しい(カップの底を摘んだくらいじゃ、膣との密着が取れない)
・取り外すときに、どうしても指が汚れる
・水で洗えない場合、血まみれのカップを拭くのにティッシュがたくさん必要
・取り替える度に洗ったり除菌シートで拭いたり、面倒&時間が掛かる
・多い日は何回か取り替えないと漏れる
・衛生的に使うのに気を使う(特に出先で)
・長時間の使用や運動すると、どんどん奥に入ってしまい怖い
ローズカップの値段
ローズカップは楽天市場、Amazonなどで購入することができます。標準価格は5,955円 (税込 6,550 円)です。安いわけではありませんが、何度も繰り返し使えるので、自分に合えばコストパフォーマンスが高いです。
私の場合はローズカップと相性がよかったですが、個人差があり向いていない人もいるので、購入者レビューをよく読んでから購入することをお勧めします。
コメント