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乳がん検診(マンモグラフィと超音波)の内容・費用・おすすめの病院

乳癌検診の体験談」という記事に書きましたが、私は30代後半のときの乳癌検診でD判定(要精密検査)の結果がでてしまいました。検診後に専門医で検査を受けた結果、『右乳房に2cm大の腫瘤があるが良性の可能性が高い』とのことでその後毎年1回定期健診を受けています。

今年で5回目の定期検査で、先日行ってきたばかりです。相変わらず乳房に腫瘤がありましたが、大きさも変わっていないので要観察ということで無事今年も検査が終わりました。

私は検診ではマンモグラフィと超音波の検査を受けています。それぞれの検査がどのようなものなのか、費用、私の通っている病院などについてまとめてみました。

乳がん検診の受診方法と費用

乳がん検診を受ける方法としては、以下の4通りがあります。

  • 健康組合の職場検診
  • 自治体の検診
  • 保険診療
  • 全額自己負担

健康組合の職場検診

会社員や会社員の妻であれば、会社で加入している健康組合の職場検診を受けることができます。私も会社員時代には毎年受けており、そのときに受けた人間ドックの乳がん検診でD判定をもらったのがきっかけで現在に至ります。

健康組合によって金額は異なりますが、無料か数千円が一般的です。私が会社員時代に受けていたのは、35歳以上は人間ドッグが無料で婦人科検診(マンモグラフィと子宮頸がん検査)は+1,000円でした。

自治体の検診

35歳や40歳以上の女性を対象に多くの自治体が無料で乳がん検診を行っています。例えば、東京都中野区の乳がん検診は以下の内容です。

◆対象:中野区にお住まいで、40歳以上の女性の方(受診は2年に1回)
◆検査内容:視触診検査、乳房エックス線検査(マンモグラフィ)

◆注意事項:以下のいずれかに該当する人はマンモグラフィの受診はできません。

  • ぺースメーカーを装着している方
  • 豊胸手術を受けている方
  • 妊娠中、またはその可能性がある方
  • 授乳中の方
  • 乳房疾患で治療中または経過観察中の方

私の住んでいる自治体でも上記の中野区とほぼ同じ内容の乳がん検診が無料で受けられます。私は毎年専門医で受けているので自治体では受けていませんが。

自治体の乳がん検診は「視触診検査とマンモグラフィ」というのが一般的で、「超音波検査(エコー)」はありません。現段階で検診での有用性が証明されているのはマンモグラフィだけですが、若い人では超音波検査のほうがガンを発見しやすい場合もあり、どの検査方法が適しているのかは人それぞれで異なります。

超音波検査を受けたい人は自治体の検診以外で受診する必要があります。マンモグラフィとエコー検査の違いについては後述します。

保険診療

私が毎年受けているのは保険診療です(自己負担3割)。自覚症状が何もない状態で乳がん検診を受けると保険適応外になってしまい、全額自己負担となります。しかし、何らかの自覚症状(乳房にしこりを感じるetc)があったり、私のように検診で精密検査の必要ありと診断されたときには保険適用で診察を受けることができます。

先日私が受けた検査明細は以下の通りです。

超音波:350点(3,500円)
マンモグラフィ:565点(5,650円)
診察料:282点(2,820円)
合計:1,197点(11,970円)

検査内容は、超音波、マンモグラフィ、医師による視触診です。

自己負担3割で3,590円でした。

全額自己負担

自覚症状がなく、検査を受ける場合は全額自己負担になります。超音波+マンモグラフィ+視触診で1万円程度が相場です。私の通っている川越三井病院では、「視触診+マンモグラフィーで7,000円」、「視触診+マンモグラフィー+超音波検査で10,200円」となっています。

病院によって異なりますが、1~2万円をみておけばよいと思います。

自覚症状はないけど、心配なので超音波検査も受けたいという人は「視触診+マンモグラフィー+超音波検査」をセットで受けておけば安心です。ガンの見逃しはほとんどなくなるのではないかと思います。

「視触診+マンモグラフィー+超音波検査」を受ける場合、「視触診+マンモグラフィ」は会社や自治体の検診で受けて(無料か数千円程度と安いので)、超音波だけ病院で自己負担(初診料+4,000円前後)で受けるという方法が最も安くすみますが、できれば「視触診+マンモグラフィー+超音波検査」は同じ病院でみてもらったほうがよいと思います。例えば、しこりのようなものが発見された場合、医師は視触診、マンモグラフィ、超音波を総合的にみて診断をくだしたり、さらに必要な検査をしたりします。そのため、同じ病院で診てもらったほうが精度は上がると思います。

マンモグラフィと超音波どっちを受けるべき?

乳がん検診といえば「マンモグラフィ」と「超音波(エコー)」ですが、優劣があるわけではなく、それぞれに特徴があります。

乳がん検診方法として有効性が証明されているマンモグラフィは、早期の乳がんのサインである石灰化や小さなしこりも検出できるため、乳がんの早期発見に有用です。しかし、約10~15%の乳がんを見落とす可能性があります。

乳腺が発達している若年者(10~40歳代)は、乳腺の濃度が高く不均一(高濃度乳腺)な傾向にあるので、マンモグラフィで異常を発見するのが難しい場合があります。そのため、若年者には乳腺の影響を受けにくいエコー検査が適しています。

結論としては、

◆家族に乳がん患者がいるなどリスクが高い人
(腫瘤が発見された私もこの部類に入ります)
⇒マンモグラフィと超音波の両方
※超音波検査は技師の技量が大事なので、信頼のできる検査機関で受診することが重要◆乳がんリスクは高くないが、早期に乳がんを発見したい人
⇒若年者(10~40歳代)は超音波
⇒熟年者(50歳~)はマンモグラフィ

上記はあくまでも目安です。心配な方は、自己判断せずに専門機関を受診するのが一番です。

マンモグラフィと超音波の検査方法

マンモグラフィとは?

乳房専用のX線撮影のことです。乳房全体を装置に挟んで圧迫しX線撮影します。病院により異なるかもしれませんが、以下は私が受けている方法です。

まず、上半身裸になります。あとは技師さんの指示に従って、胸を検査台にのせます。ほとんどすべて技師さんがやってくれます。胸を正しい位置にセットしたら、機械がグイーンと乳房を挟みます。これが結構痛いですが、我慢するしかありません。挟まれている時間は1回につき10秒位なので少し我慢すれば終わります。撮影が終わると自動で開き、挟まれていた乳房が解放されます。一つの乳房につき2回撮影(上下と斜めの2方向から)するので、合計4回撮影します。検査時間はトータルで1~2分です。

私はこれまでに(異なる3病院で)10回ほどマンモグラフィを受けていますが、マンモグラフィを撮影する技師はすべて女性でした。デリケートな場所だけに、おそらく多くの病院で女性技師が担当しているのではないかと思います。技師の方はたくさんのマンモグラフィを撮影しているのでとても手際よく上手にされるので、初めてでも心配する必要はありません。

超音波(エコー)とは?

人間の耳には聞こえない高い音(超音波)を体内に送信し、臓器に当たって反射してくる音を画像として表示します。数ミリのしこりを見つけだすことができ、主に精密検査に使われます。以下は私が受けている方法です。

まず、上半身裸になり、検査台の上に仰向けになります。技師の方が乳房にゼリー状の液体を塗ります。その後、技師が器具を直接乳房にのせて動かし、スクリーンに写し出された画像を見ながらチェックをしていきます。脇の下のリンパなどもチェックします。特に痛みなどないので寝ているだけの気楽な検査です。検査の所要時間は、左右両方で15分位です。

私の通っている病院では超音波の画像は録画されており、カルテに送信されるしくみのようで、診察の際に医師が確認していました。超音波検査は技師の技量が重要なので、信頼できる病院で診てもらうのが重要です。

私が通っている病院&乳腺専門医一覧

私は埼玉県川越市にある「三井病院」という病院で毎年定期検査を受けています。とても信頼のできる病院なので、どこに行ったらよいかわからないという人は是非行ってみてください(東京、埼玉の人なら行けると思います)。池袋から電車で約30分の川越市という駅から歩いて15分のところにあります。

>> 三井病院 公式ウェブサイト

病院受付、看護師、技師の方たちもみんなとても感じがよく、病院もとてもきれいで設備も新しいです。

私は院長の秦先生(男性)に年1回の定期検査で見てもらっています。とても物腰がやわらかでよい先生です。「女性の病気 名医102人リスト」に乳がんの名医として掲載されるほどのすごい先生です。院長以外の先生も経験のあるすごい方が揃っているので、どの先生でも大丈夫です。

こちらに先生方の紹介があります
三井病院 乳腺センター

診察室の入り口。清潔感があります。

乳がんは早期に発見されれば、助かる可能性が高いガンなので、気になっていることがある人はできるだけ早く専門医に行くことをお勧めします。

見落としのリスクを避けるためにも、きちんとした病院でみてもらうことが重要です。日本乳癌学会というところで「乳腺専門医一覧」が公表されているので、どこに行ったらよいかわからないという人はこの中から近くの病院を探すのがよいと思います。私もこちらで三井病院を探して受診しました。

>> 日本乳癌学会 乳腺専門医一覧

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